エンジンのフラッシングとは
SEA-DOOのエンジンの冷却は本体内のクーラント液にて冷却している為、フラッシングはウォーターボックス(マフラー)内を洗浄する事です。
SC(スーパーチャージャー)搭載モデルは更にインタークーラ内も洗浄する事となります。
海上走行後には塩害対策として必ずその都度行い、淡水走行後に関しては冷却系統に砂やゴミなどによる目詰まりを防止する為にもその都度行うのが好ましいでしょう。
SEA-DOOのフラッシング手順
※SEA-DOO艇はNA(自然吸気)モデルもSC(スーパーチャージャー)モデルもフラッシング方法は変わりませんが、300シリーズはフラッシング口が2箇所あります。
・SEA-DOO 300シリーズ以外
(1)陸揚げしたジェット本体を水平な場所に置きます。
(2)船体後方に取り付けられた接続口に接続コネクター(DM7000等)を取り付けます。
※注意この時、あまり強く締めすぎてしまうと、接続コネクターを取り外す際に本体側の接続口が共回りしてしまうので注意が必要です。実際に本体側の接続口が共回りして外れてしまう事例が多々起きています。
(3)本体に取り付けた接続コネクターに水道ホースを取付けます。
※この時、水道ホースがゆるい場合にはホースバンドなどでしっかりと固定し、フラッシング途中にホースが抜けないようにしましょう。ホースが抜けたままエンジンが回っているとオーバーヒートの原因となります。
(4)周囲の安全を確認し、エンジンを始動します。エンジン始動を確認したら直ぐに水道を全開にして最大水量を本体に供給します。
※注意フラッシングしている間、ジェットポンプから水が流れ出ている事を確認します。万が一、水が出ていない場合はSEA―DOO認定ディーラーにて整備・点検を依頼して下さい。
(5)水を出したまま約90秒間アイドリングで運転します。
※フラッシング中は、その場から離れないようにしましょう。万が一エンジンが止まってしまった場合、速やかに水道水の供給をストップしエンジン内への水の逆流を防ぎます。またホースが接続金具から外れてしまった場合、速やかにエンジンを止め、エンジンのオーバーヒートを防ぐ事が出来ます。
(6)90秒後蛇口を閉め、エンジンを約5,000RPMで5秒程度回転させて船体機関内に残った余分な水を排出してからエンジンを停止させます。
(7)接続コネクターを接続口から取り外し、フラッシング終了です。
・SEA-DOO 300シリーズ・・・船体後方両側(赤丸で囲った部分)に1ヶ所ずつ計2ヶ所
では新しくなった300シリーズのフラッシング方法ですが・・・
(1)左舷側の接続口に専用のアダプターを接続しホースを繋げます
(2)エンジンを始動させます
(3)エンジン始動後すぐに蛇口をひねり水を出します。この時の水圧は、右舷側の接続口から水が出てくる程度でOK
(4)約1分間そのまま水を循環させます
(5)水道の水を止めた後にエンジンを停止させます
(6)左舷側の接続口からアダプターを外し、右舷側の接続口へ接続します
(7)再びエンジンを始動させ、すぐに蛇口をひねり水を出します。この時の水圧は、接続口すぐ上に付いているオーバーフロー穴から水が出てくる程度でOK
(8)約1分間そのまま水を循環させます
(9)水道のホースを止めます
(10)エンジン始動のまま右舷側の接続アダプターを外します
(11)左右のエキゾースト経路に残った水の除去の為、短時間に3〜5回の空ぶかしを行います
なお、今回は塩害防止対策用ケミカル【ソルトアウェイ】を使用してフラッシングをしています。ソルトアウェイはフラッシングの塩害防止効果が高る為、海で使用した際には使用する事をおすすめします。
適切なフラッシングを行い楽しいジェットライフをお送りください!
SEA-DOO エンジンフラッシング関連おすすめ商品
ソルトアウェイ エンジンフラッシングパッケージ
ソルトアウェイの成分は、"SURFACE-ACTIVE AGENT" すなわち、界面活性剤です。性質的にも働き方も、洗剤とよく似ています。
油汚れが落ちにくいのは、油の分子が食器などの表面と結びつきやすいから。食器洗剤は油の分子を洗剤の分子が取り囲み、分子同士が再び結びつきにくくさせることで、汚れがきれいに落ちるのです。
この、「油」の部分を塩に置き換えたのがソルトアウェイなのです。
専用ミキサー組立方法
フラッシング手順
※フラッシング方法の詳細につきましては、各メーカー取扱説明書をご参照下さい。