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2023年10月24日更新

ウェットスーツお役立ち講座【PWC(水上バイク)】

ウエットスーツ装着イメージ

ウェットスーツは様々なマリンスポーツで需要があり、特徴も異なります。
今回は水上バイク(水上オートバイ)のウェットスーツを中心に解説していきます。

なぜウェットスーツが必要?

水上という特殊な環境下では様々な危険と隣り合わせです。
怪我を未然に防ぐ為、より快適に楽しむために欠かせないのがウェットスーツです。

身体を守る

身体を守る

わずか数ミリの生地ですが保護効果は思っているよりずっと高いです。
トラブルの一例としては、落水時の他艇との接触が考えられます。
肌がむき出しの状態と比べてウェットスーツに保護された状態ならば、接触時の衝撃を緩和してくれ怪我の程度も軽減されます。
「ジェット噴流による事故」もウェットスーツを着用することで防ぐことができます。
また、大きな事故でなくても、トレーラーの角でぶつけたり、クラゲなどに刺されたり、日常的に起こりえる小さなトラブルからも守ってくれます。

体温の低下を防ぐ

体温の低下を防ぐ

ジェットスキーは、船体の安定感がどれだけあっても常に落水する危険性があります。
落水した場合、最悪のケースはそのまま漂流することです。
何らかのトラブルでジェットに乗り込むことができず長時間水中につかる事も考えられます。
夏の海でも水温はせいぜい30℃前後。人間の体温に比べれば低いので長時間つかれば体温を奪われ、そのまま死に至る事もあります。
絶対に起こらないとは言い切れないだけに、暑い時期でも常に着用すると安心です。
天気が急変した場合にも保温効果がある為、安心できます。

専用設計ならではの利点

専用設計ならではの利点

ジェットスキーに乗るという事は見た目以上にスポーツ的な要素があります。
加速や旋回時にはかなりのGがかかり、高馬力モデルなら筋肉や関節といった肉体的な負担は大きいです。
PWCに乗ることを考えて設計された専用ウェアは、独自の裁断パターンや最適な生地を各部に使う事でライダーを効果的にサポートしてくれます。
スポーツ選手が競技に適したウェアを着用しているように、持てる能力をフルに発揮、より快適にする為にも目的に適したウェアを着ることをお勧めします。

ウェットスーツの種類とシーンに合った選び方

ワンピース(フルスーツ)

ワンピース(フルスーツ)

長袖、長ズボン型で上下が一体となったもの
  • 春から初夏、秋から初冬までと長く使用できる。
  • ウェイクボード用だけでなく、ジェットスキー用、ヨット用としても幅広く使える。
ポイント

極寒の真冬にはセミドライスーツやドライスーツがお勧めです。
ヨット用でないものをヨット目的で使用する場合は短パン・サーフショーツ等をはいてお尻を保護してあげるといいでしょう。座ることを前提にしていないのでヨットのデッキ上のクリートやブロック・アイ等で破れることがあります。

2ピース

2ピース

ロングジョン、ジャケットが分かれているもの
  • ジェットスキー用にはこのタイプが多い。
  • 風の影響で体感温度が下がる走行中はジャケット着用、陸で暑ければ脱ぐ事が可能。
  • 着脱を容易にするため、手首、足首部に、不快感軽減のため襟元にファスナーを設けたものもある。

シーガル

シーガル

半袖、長ズボン型で上下が一体となったもの
  • 昼間Tシャツで過ごせるような時期、水温の低い春から夏にかけて使用することが多い。
  • ジェットスキー用、ウェイクボード用として使用される。

ロングジョン

ロングジョン

袖なし、長ズボン型で上下が一体となったもの
  • 夏場の使用が多い。
  • ヨット用にはフルスーツとロングジョンタイプが多く、防寒対策としての使用が多い。

長袖スプリング/半袖スプリング

長袖スプリング/半袖スプリング

半ズボン型で上下が一体となったもの、半袖型と長袖型がある
  • 長袖スプリング:水温は暖かいけれども風が冷たい時期(秋頃)に使用される事が多い。

  • 半袖スプリング:夏に使用することが多い。

  • ヨット用、ウェイクボード用として使用される。

タッパー

タッパー

上半身のみで長袖のものと半袖のものがある。
ビーバーテールと呼ばれる、ずり上がらないための股がけを有したものもある。
  • ボードショーツやトランクスと合わせて夏場の使用が多い。
  • 保温性はもちろん、真夏の日焼け対策などにも使用される。
  • その他、リーフ(海底が、岩やサンゴ礁など)などの危険からも身を守る効果もある。

パンツ

パンツ

長ズボンタイプ、膝丈タイプとある。
  • 擦れや怪我防止の為に太腿裏や脛にパットを使用しているタイプが多く、主にヨット用として販売されている。
  • トイレに行く際の便利さが重宝され、ヨット目的以外でも使用する方が増えている。

ウェットスーツとセミドライスーツとの違い

ウェットスーツとセミドライスーツとの違い

ウェットスーツ

ウォータースポーツで着用される保護スーツのうち、スーツ内部に水が浸入するタイプ(ファスナー部分、首、手首、足首から水が入る)ものをウェットスーツといいます。
生地の裏地に特殊な素材を使い、身体と生地の間に入った水を温めることにより防寒するという仕様です。

セミドライスーツ

できる限り水が入ってこない構造を持った、防水ファスナーがついているウェットスーツのことをセミドライといいます。
少しでも動きやすくするために、背中のファスナー部分がないノーファスナータイプもあります。

両者とも首、手首、足首からは水が入りますがセミドライは背中から入らない構造。保温性と防水性が高くなります。

水が浸入しないものはドライスーツといいます。
ドライスーツについては下記ページで詳しく解説しています。

ドライスーツの基礎知識

ウェットスーツのインナー

肌擦れなどを防ぐ為にも水着やインナーパンツの着用をお勧めします。
2ピース、ロングジョン着用の場合は紫外線対策としてラッシュガード・ウェットインナーなどを着用するのがおすすめです。

サイズの選び方

サイズの選び方 ウェットスーツは身体に密着するウェアです。
内部に浸入した水がスーツと身体の間に薄い水の層を形成し、その水の層を体温ですぐに暖めることで防寒されます。

ウェットスーツのサイズが大き過ぎて身体に密着しない部分があると、身体の動きに応じて水が出入りしてしまうため保温性が大きく損なわれます。
本来の機能(保温性等)をフルに発揮する為には窮屈過ぎず、緩すぎず着るのが理想です。

一般的な体型の方はサイズチャートの身長を目安に選びましょう。
肉付きのいい方、身体の一部分のみ大きい方などは、サイズ表をみて太い、又は大きい方へサイズを合わせて頂くのがいいでしょう。

全身フィットするように着用したい方は【サイズオーダー】をお勧めします。
各メーカーによってサイズ目安が異なりますので、メーカーごとのサイズチャートを確認しましょう。

使用後のお手入れ&保管方法

①洗う

水が大量に入るバケツ等に水又はぬるま湯を入れ、手洗いをします。
ウェットスーツ専用のシャンプーや柔軟剤を使用することで生地の保護、柔軟性を保つ事ができます。
※洗濯機使用やドライクリーニングは素材を痛めることがあります。

②乾燥

直射日光を避け、風通しのよい場所で影干しをします。

③保管

日光が当たらない風通しの良いところで保管します。
上に重いもの等を乗せて長期保管するとしわや型崩れの原因となります。

使用後のお手入れ&保管

※洗濯機使用やドライクリーニングは素材を痛めることがあります。
※乾燥、保管の際に専用のハンガーを使用することで肩部分の型崩れなどを防ぐ事ができます。

詳しくは使用前に付属の【取り扱い説明書】を必ずお読み下さい。 ネオネットウェットスーツラインナップ一覧はこちらから
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