2023年03月07日 更新
チークデッキのクリーニングテクニックを解説!
楽しく遊んだフネを眺めると、チーク材の汚れが目立っていませんか? 砂埃などを含んだ雨がチークに染み込むなどしてチークデッキは汚れていきます。 乗船ゲストが歩き回るチークデッキをきれいに保つためにはメンテナンスが必要です。 チークデッキのクリーニング方法について施工例をもとにクリーニングテクニックを解説します。 まずはチーク材の表面及び内部に入り込んだ汚れを落とすことから始まります!
チークメンテナンス作業で用意するもの
■チーククリーナー、チークブライトナー、チークオイル
■スクラブパッド
■デッキブラシ ハード(ホワイト)
※クリーナーで落ちない頑固な汚れにはレストア用のクリーナーをご用意ください。
※作業時は手袋などで保護して作業を行ってください。
クリーニング方法
色あせて黒ずんだガンネルのチーク材のクリーニングを始めます。
STEP1 チーククリーナーで汚れを落とす
①チークを濡らします。
②チーククリーナーを粗目のスクラブブラシになじませて、木目にそって軽く擦ります。
※汚れが強い場合はレストア用のクリーナーを使う(より粗目のスクラブブラシを使う)。
その場合は乾いた状態で塗布し、少しずつ水を足しながら塗り広げてください。
③磨き、擦っていると真っ黒な汚れが出てきます。
さらに擦ると水気がなくなってくるので少し水を足してください。
④ホースを使って水で洗い流し、この作業を繰り返し行います。
汚れがひどい場合は大体3~5回行います。これを繰り返すことでチーク材内部の汚れまで落とします。
- ◆激しくこすりすぎるとチークが痩せていくので注意。
- ◆一度に大量の洗剤を付けるよりこまめに水で洗い流しながらその都度洗剤を継ぎ足す方が洗い残しなく綺麗に洗えます。
- ◆薬剤が残っているとチークオイルを塗る際に濁りとして薬剤が出てきてしまい美しくなりません。
ポイント
スターブライト社のパッド(ミディアム)はハンドル付きでパッド部分が柔らかすぎず、堅すぎず絶妙なパッドに仕上げています。あまり堅いとチーク材を削ってしまうのですが、このパッドの堅さではほとんど削りません。
※あまり堅いブラシやパッドだとチーク材を削ってしまうので、こすり過ぎにはご注意ください。
左右の違いをご覧ください。これはクリーニング1回目の様子ですが、1回でこれだけの違いが出ます。チークのゴールドカラーの光沢が出てきました。
STEP2 チークブライトトナーで光沢を与え、輝かせる
①チークを濡らします。
②チークに光沢を与え、輝かせるためチークブライトナーを使います。木目を際立たせ、木材が持つ色合いを強調します。
ブライトナーをスポンジ等につけ、木目に沿ってチークにすり込むように塗ります。
③5分ほど置いてしっかり水で洗い流す。
④しっかり乾燥させる(丸1日以上)。あまり寒い時期に行うと本来の効果が得られませんので、10度以上の晴れた日に作業を行ってください。
- ◆薬剤が残っていると濁りの原因になりますのでよく洗い流してください。
- ◆チークオイルなどを塗布する際はしっかりと乾燥させて翌日に塗るようにしてください。できれば、天気がいい日が3日ほど続く日がおすすめです。
ポイント
STEP3 チークオイルで仕上げる
①少量ごと塗る面積を決めてチークオイルを塗り、その部分を再度ウエスでふき取る、この繰り返しを行ってください。
このような塗り方は慣れないと難しいですが、やっているうちにオイルの塗り方をマスターできてきますので少量ずつオイルをなじませて重ね塗りをしてください。
ポイント
大量にオイルを散布するとチークデッキ面にムラができデッキがオイルまみれになります。
少量ずつオイルをなじませて重ね塗りをしてください。
チークデッキのクリーニング方法
チークデッキに関してもクリーニング方法は同様です。
①チーククリーナーを使い、デッキブラシで力を入れてデッキを磨きます。
※インターコムマリンプレミアムデッキブラシの粗目(ホワイト)を使用しています。
このデッキブラシはかなりの力を入れてもハンドルも丈夫で毛量も密度の濃くしっかりとしているので安心して作業が行えます。
②コーキングのあるふちの部分はスクラブパッドを使いこちらもひたすら磨きます。
③コーキングのあるふちの部分はスクラブパッドを使いこちらもひたすら磨きます。
最後に
チーククリーナでの汚れ落としだけでも月に1回やっていればひどい汚れが付くことはほとんどないと思います。
チークオイルは手入れをしっかりしている方にはおすすめします。
普段からあまり手入れに関心がない方はチークオイルを塗らずにこまめに掃除をする方がチークをきれいに保つことができます。