2馬力など小型船外機のプロペラの多くは樹脂製のものが使われています。 樹脂ペラは軟らかく傷が付き易いのですが、メリットとしては腐食や錆の心配がなく、ローコストなことが挙げられます。 樹脂ペラは傷が付き易いだけあって、他の船外機に使われているアルミプロペラ以上に消耗品的要素が強いとも言えます。 下記項目で詳しく説明しますが、とても簡単な構造で取り付けられているので、脱落などまさかの事態に備えプロペラ・シャーピン・割ピンなどのパーツは常備しておくのが肝心です。
必要な工具は、割ピンを曲げたり伸ばしたりするのに使う、プライヤーのみ。
手順もすごくシンプル。割ピンを抜いて真っ直ぐ引き抜くだけ。取り付けるときは、シャーピンをプロペラの溝に合わせて奥まできっちり押し込みます。
割ピンやシャーピンは紛失し易いので、必ず予備を持っておきましょう。新品のエンジンにはアンダーカウルの下に、シャーピンと割ピンが各1本予備として設置されています。
材質・翼数 | 品番 | ダイヤ | ピッチ | 備考 |
回転方 | ||||
タイプ | ||||
ヤマハ純正 | ||||
【2馬力】(2ストローク) 2B | ||||
アルミ 3 右回転 A |
6A1459430000 | 7-1/4 | 4 | プラスチック |
646459440100 | 7-1/4 | 4-1/2 | ||
6F8459420100 | 7-1/4 | 5 | ||
646459420100 | 7-1/4 | 5-1/2 | ||
スズキ純正 | ||||
【2馬力】DF2/DT2(-11) ※シャーピンタイプ | ||||
アルミ 3 右回転 A |
58111-98465-019 | 188 | 115 | |
58111-98452-019 | 188 | 122 | ||
58111-97J00-019 | 188 | 135 | DF2 Std | |
【2馬力】DF2(12-) ※スプラインタイプ | ||||
アルミ 3 右回転 A |
58110-97JA0-019 | 188 | 135 | DF2 Std |
ホンダ純正 | ||||
【2馬力】BF2D | ||||
3枚 右回転 |
58130-ZV0-841ZB | 樹脂製 | ||
トーハツ純正 | ||||
【2-3.5馬力】(4ストローク) MFS2B/MFS3.5B (2ストローク) M2.5A2/M3.5A2/M3.5B2 |
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3ブレード 右回転 |
314B64103-0 | 7.4 | 4.5 | 樹脂 |
309-64106-0 | 7.4 | 6 | 樹脂 | |
3F0B64512-0 | 7.4 | 6 | アルミ | |
3F0-64101-0 | 7.4 | 7 | 樹脂 | |
マーキュリー純正 | ||||
【2-3.5馬力】(4ストローク) 2.5/3.5HP(2007-) PIN DRIVE(2ストローク) 2.5/3.3HP |
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3ブレード 右回転 BLACK MAX |
48-815083A01 | 7-3/8 | 6 | プラスティック |
48-815083A02 | 7-3/8 | 7 | ||
48-815084A01 | 7-3/8 | 6 | アルミ | |
48-815084A02 | 7-3/8 | 7 |
ホンダ・スズキ(スプラインモデル)は1種類からしか選ぶことができませんが、ヤマハ・トーハツ・スズキ(シャーピンモデル)・マーキュリーは複数種類から選ぶことができます。
特にマーキュリーはアルミ製と樹脂製、ピッチの違いなどで4種類から選ぶことができるので迷うかもしれません。
そこで、以下にマーキュリー2馬力プロペラ選びのアドバイスをまとめてみました。
マーキュリーの2馬力船外機用プロペラにはアルミ製と樹脂製があり、さらにその中で6ピッチと7ピッチに分けられます。
標準は、樹脂製の7-3/8x6ピッチのものが付いています。7ピッチにすると、やや高速仕様になりますので、サイズの小さなボートで1人乗り、軽装備で乗るのなら7ピッチにするとスピードアップが期待できるかもしれません。
逆に2人乗りや重荷重の場合はピッチを上げない方が無難です。
同ピッチ(6)でアルミを選ぶとどうなるでしょうか。実際のところ、ハイパワーエンジンでない限り材質の硬さが走行に影響するということはないようです。
アルミ素材のメリットは樹脂に比べて強いこと。砂地や漂流物の多い水域で乗る機会が多いのなら、アルミペラを付けた方のが、長く使うことができます。