一見、どれを選べばよいかわからないほどの数にもなりますが、重要なところを知るだけで求めるプロペラを探しやすくなります。
それのお役に立てればと思いプロペラについてまとめてみました。
少しでも参考になれば幸いです。
プロペラは、万一破損などをした時のために、新たにプロペラを注文するに必要な情報が打刻されています。
最も代表的なのはダイヤ・ピッチで、その中でもピッチだけは必ず打刻されるのが通例となっています。
その他にもメーカー名、シリーズ名、メーカー固有の部品番号、ブレード数などの情報も打刻されていることがありますが、事前に情報を控えておくとマッチングの相談や、ご注文の手がかりとして役立ちますのでこれらは船舶検査手帳と一緒に保管することをオススメします。
プロペラにある打刻文字の例
純正プロペラ (マーキュリー BLACK MAX)
側面と後方プロペラナット側のボス面に打刻があります。 48-42740-10.5 48-42740は品番の一部、10.5はこのプロペラのピッチを表しています。 |
純正プロペラ (スズキ2馬力)
ブレード裏面に打刻があります。
ダイヤとピッチは一般的にはインチ単位で表しますが、国内の純正(特に低馬力)の場合はミリ単位で表してることがあります。 |
社外プロペラ (ミシガン)
VORTEX MI WHEEL 992106 12.75x23RH VORTEX・・・シリーズ名の"VORTEX" MI WHEEL・・・"MICHIGAN WHEEL" メーカーの略 メーカー名は社外品プロペラがどのメーカーか調べるのに重要な情報です。 992106・・・品番 12.75x23RH・・・ダイヤxピッチ、 |
社外プロペラ (ソラス)
AMITA4 アルミプロペラ D4X13X15R D4・・・4ブレード 13X15・・・ダイヤxピッチ R・・・右回転 |
ALCUP3 アルミプロペラ D3X13.2X17R(M) YD-SB |
スキーボート用プロペラ (CUTTER)
後(写真左写真上) 13x16 RH 1 13x16・・・ダイヤxピッチ RH・・・ローテーション (Right Hand Rotation;右回転) 1・・・プロペラシャフト径 (1")
前(写真右写真下) 1310RS-X16 1310RS-X16・・・品番 |
スキーボート用プロペラ (ACME)
後(写真左写真上) 579 13x12.125V L 1 1/8 579・・・品番 13x12.125・・・ダイヤxピッチ L・・・ローテーション(左) 1 1/8・・・シャフト径
前(写真右写真下) 1-888-661-2263 1-888-661-2263 メーカーの電話番号 |
昨今ではインターネットからでもネット注文できる時代となりましたが、プロペラだけは注文の難易度が高いようで自分にあったプロペラはどれか?とお問合せを頂くことが多いです。
当店も出来る限りお答えはしたいところですが、情報が揃っていなければお答えようがありません。
以下はプロペラを注文するうえで、必要とする情報だけを挙げさせていただきました。
1.エンジンのモデル名
プロペラが取り付ける側のモデル名が分からなければ何も調べることができません。
船外機ならヤマハならF40A、スズキならDF90などですが、船内外機(スターンドライブ)の場合はプロペラはドライブ側に取り付けるため、ドライブのモデル名が必要です。(ヤマハ:MU-20、マークルーザ:アルファワン等)
また、モデルによっては型式と製造番号まで聞かれることもあります。 製造番号は船外機のブラケット付近にプレートで貼られているか、船舶検査手帳に記載されています。
いずれもボートまで行って確認になるため、メモに書き止めておくかカメラを使って控えておくと良いでしょう。
ヤマハ100馬力のプレートでは下画像のように記載されています。
モデル名:F100AET 型式:67F 製造番号:1003272 |
ただし、マーキュリー/マークルーザーだけはシリアルNo.(製造番号)を控える際にはご注意ください。
マーキュリー/マークルーザーの正式なシリアルNo.はアルファベットと数字を含む8桁ですが、船舶検査手帳と貼られているプレートの箇所によっては頭2桁が省略された6桁で記載されています。
省略されたシリアルNo.だけでは特定は出来ないため、他に8桁で記載されたプレートが貼られていないかご確認ください。
マーキュリー船外機のシリアルNo.記載箇所
|
マークルーザーのドライブ名はここに記載されています。 |
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2.プロぺラの情報
記載情報の内容と記載箇所はメーカーによって違ってきますが、ダイヤとピッチ(最低でもピッチ)だけは必ず刻印されるのが通例です。それさえ分かれば複数ラインナップの中から大分絞り込みができます。またシャフト船(船内機)に限ってはシャフト径の情報もダイヤとピッチと合わせて必ず必要な情報になります。
刻印以外で必要な情報だと、材質がアルミかステンレス(低馬力のみプラスティック)、プロペラの回転方向(後方から見て時計【右】周り、または反時計【左】周り)も必要な情報となります。
まとめ
プロペラを注文する時には、船外機のモデル名(船内外機ならドライブ名)、ダイヤとピッチ(シャフト船ならシャフト径)、材質、プロペラの回転方向さえ分かれば、ほぼ100%でプロペラの特定はできます。
また、型式と製造番号(シリアルNo.)も知っていればプロペラだけでなく、その他の純正部品の注文もできるようになります。
しかし、長らくプロぺラを使い続けていれば経年劣化によって刻印が擦れて見えなくなってしまうことがあるようです。
なるべくは見えている早いうちにメモなどに書き止めておき、船舶検査手帳などと一緒に保管しておくことをオススメします。
自分が思ったほどボートの最高速が出ない、立ち上がりや加速が遅いと感じたことはありませんか?
突き詰めると要因は様々ですが、プロペラ側にだけ絞って挙げるならプロペラのマッチングが合っていない可能性があります。
良くある事例としてはエンジンだけ譲り受けたり、中古で購入したなどに起こります。
新艇をエンジン付きで購入した時は、メーカーや販売するボート屋さんがマッチングデータを基にしてプロペラを選んでくれるため、その心配も少ないのですが、他のボートについていた時のままのプロペラを利用するときは、ボートの大きさや用途の違いなどでマッチングが合わないことがあります。
もし、プロペラのマッチングが合わないと感じた場合には、一般的にはプロペラピッチを変えて調節を行います。
プロペラピッチとは
ピッチと言うのはプロペラが1回転で進むことのできる理論的距離をインチやミリなどの単位で表したものです。1回転でたくさん進むことのできる(=ピッチの大きいもの)は高速型、逆にピッチの小さいものは低速型ということができます。 ただ、やみくもに高速型にしておけばいいというわけではありません。高速型には高速型の、低速型には低速型の利点というのがあります。 自転車のペダルを回すときのことを思い出してください。急な坂道を上るとき一番重たいギアのままで走らせると疲れますよね。平坦な道で一番軽いギアを使用すると力が効率良く伝わらず、スピードが出し切ることが出来ません。 エンジンも同じ現象が起きているのです。エンジンのパワーを効率良く伝えるためにはピッチを調整するのが重要となります。 |
WOT (スロットル全開時の回転数)を調べる
下のグラフは、ある船外機をスロットルを全開で走らせた時における、エンジンの全開回転速度(WOT)に対する出力の推移と、メーカーがその船外機で推奨とされるエンジン全開時の回転域を表したものです。
どのエンジンでも、メーカーで定める推奨回転域というのが設定されており、そのほとんどは船外機のマニュアルに記載されています。 このメーカーの推奨値に収まっているかどうかがマッチングの目安となります。 まずはボートをスロットル全開で走らせた時のWOT(スロットル前回時の回転数)が適切かどうかで判断します。 WOTの計測はボートの積載量でも変動するため通常の使用状態(乗船人数・荷物)で走らせておくと良いです。 |
推奨回転域とWOTが判明して、もし推奨回転域の値に収まっていない場合は、プロペラピッチを合わせていきます。
推奨回転範囲を下回っている状態 (オーバーロード域)
プロペラピッチが大きすぎるとこの状態になります。プロペラの負荷に耐えられず、エンジンを回し切れていない状態で、エンジンのパワーを出し切れないだけでなく、充分に冷却水を吸い上げることができずに、オーバーヒートの危険が発生します。動力系統にも異常な力が加わる可能性もあり、船外機自体の寿命を縮めます。
推奨回転範囲を上回っている状態 (オーバーレボ域)
プロペラピッチが小さすぎるとこの状態になります。プロペラが水をしっかり掻いていないため、エンジンが空回りしている状態です。過回転と言われる状態で、ピストン・ベアリング等の運動が早過ぎて、摩擦が大きくなるためにエンジンの出力は逆に低下します。
燃料消費量も過大となり、エンジンの焼付きにいたる場合もあり、エンジンの寿命を極めて短くしてしまいます。また、キャビテーションもよく起こり、これによってスピードもダウンしてしまいます。
推奨回転域とWOTが判明して推奨値に収まっていない場合は、下記の要領に従ってピッチを合わせていきます。
●推奨回転範囲を下回っているときは、ピッチを下げます。
(小さい数字にします。) 1"ピッチを下げるとRPMは150〜200増加します。
●推奨回転範囲を上回っているときは、ピッチを上げます。
(大きい数字にします。) 1"ピッチを上げるとRPMは150〜200減少します。
どちらがベストマッチ?
プロペラA | プロペラB | |
(ピッチ19) | (ピッチ17) | |
最高速 | 速い | 遅い |
加速 | 遅い | 速い |
燃料消費 | 少ない | 多い |
騒音 | 低い | 高い |
この表はテスト走行の結果を簡単にまとめたものです。
赤く色が付いているところが各項目で優れている方になります。
この表をみるだけでは「プロペラA」が勝ちのように見えるのですが、実際にはどちらも一長一短があります。
単純な直線だけのスピード競争ならプロペラAに軍配が上がりますが、連続したコーナーからの立ち上がり。短い距離の発進の繰り返しなどではプロペラBの方が有利になる場面もあります。特にウェイクボードやトーイングチューブなどを引っ張るような場合は、推進力(トルク)が強いプロペラBが好まれます。
4ブレードプロペラの特徴
プロペラのラインナップにはブレードの枚数が違うものもあります。
一般的なボートでは主に3枚ブレードが使われていますが、ブレードを4枚した4ブレードプロペラというのもあります。
3ブレードから4ブレードに換えると、いろいろな効果が得られます。
・3ブレードよりもプレーニングに到達するまでが早くなる
・低速でもプレーニングがしやすくなります。
・3ブレードよりも中低回転時における速度、ハンドリングが向上します。
・3ブレードよりも一般的に加速が早くなります。
・急加速時のキャビテーションが起こりにくくなります。
これだけ見るといいことばかりですが、すべて良い方向に効果が得られるわけではありません。
・3ブレードよりも燃費は低下します。
・最高速は3ブレードよりも遅くなります。
4ブレードに換えると3ブレードよりも総面積は大きくなるわけですから、水を多く掴むことができ、より大きな推進力を生み出します。 推進力が大きくなるとボートの立ち上がり時に大きく作用されます。
しかし、水を多く掴む=水への抵抗が大きくなるためエンジンにかかる負担は増大します。
ピッチとは理論上におけるプロペラ1回転で進むことの出来る距離と説明しましたが、3ブレードと4ブレードの同じピッチで比較した場合では4ブレードにおいてはエンジンに負荷がかかる分、エンジンの回転数が低下するため、結果的には同じピッチであっても最高速は落ち、燃費も低下します。
4ブレードは以下の場面で使われます。
・A地点からB地点までの移動距離が短く、停船から中低速の間を繰り返し使う。
・資材運搬などの作業船
・ウェイクやバナナボートなどのトーイング用
WOTを見比べながらとなりますが、単に立ち上がりを改善させたいという理由だけであれば、基本は4ブレードに換えるよりも3ブレードのままでピッチサイズを1ピッチ、2ピッチと落としていったほうがより効果的です。
4ブレードプロペラの選び方
3ブレードを4ブレードに変更すると、一般的にWOT(スロットル全開時の回転数)は100rpmほど減少します。
このことを踏まえて、各プロペラメーカーでは4ブレード用のラインナップは、標準の3枚よりも1ピッチ小さく用意しています。
例えば、マーキュリー150馬力以上適合のプロペラでは、
3枚ブレード | 4枚ブレード | |
15x17 | → | 15x16 |
14-1/2x19 | → | 14-1/2x18 |
14x23 | → | 14x20 |
というような設定が一般的です。
ステンレスプロペラの特徴
[ステンレスプロペラを使用すれば最高速が上がるのか?]
という質問をよくいただくのですが、その答えについては残念ながらアルミペラとほとんど速度は変わりませんとお答えするしかありません。
確かに表面摩擦が減少することで、若干回転数が上がることもありますが、劇的に速度向上の期待は難しいでしょう。
ステンレスプロペラの特徴をまとめると、以下になります。
・硬くて変形しにくく、特殊加工がしやすい(強度はアルミの約5倍)。
・比重が重い(アルミの約3倍)。
・電蝕に強い。
・美しい光沢。
ほとんど最高速は上がらないと説明しましたが、ステンレスプロペラはそのステンレスという素材はその硬さを生かした性能を向上させるために様々な技術が投入されています。
例えばベントホールと言われるプロペラに穴を開ける仕様が知られていますが、こちらはブレードの背面に排ガスを当てることで立ち上がりを良くする目的で作られています。
また、アルミと比べ強度があることから浮遊物の多い場所や浅瀬でも用いられます。
ステンレスプロペラを使用する際の注意事項
緻密な設計とバランスで高性能を得ているステンレスプロペラだけに傷や歪みのチェックはまめに行なわなくてはいけません。些細な曲がりや歪みがパフォーマンスダウンの原因になります。
また、プロペラに強度があるからといって障害物にぶつかっても平気というわけではありません。プロペラが強い分、衝撃はギヤやシャフトにまで伝達します。
走行中は浅瀬、ロープ、流木などに注意を行うことは忘れてはいけません。
プロペラを注文される方にとっては当たり前過ぎるからなのか、取り付けに関する問合せというのはほとんどいただいたことがありません。
少ない工具で簡単に換えられるものなので、今までマリーナやショップに任せていた人もこれを機会にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
必要な道具
・ペンチ(タブワッシャーや割ピンを曲げるのに使用) ・噛ませ木など(プロペラが動かないよう固定する) ・レンチ(プロペラナットを外す) ・木づちなど(固着して動かないときに使用) ・耐水グリース |
船外機・スターンドライブの手順(プロペラの外し方)
1.割ピンを伸ばして引き抜きます。 ・きれいにまっすぐに伸ばさないとうまく抜けません。 ・あまり曲げ伸ばしを繰り返すと折れてしまいます。 ・紛失しないように注意しましょう。 |
2.プロペラが回転しないように当て木をします。 ・プロペラやギヤケースを損傷しないように注意して下さい。 ・当て木になるものが見つからない場合、緩めるときはクラッチを後進位置に、締めるときには前進位置に入れておけば回転しません。 ・急激に力を入れると押しがけの原理でエンジンがかかってしまうこともありますのでご注意下さい。 |
3.プロペラナットを外します。 |
4.プロペラを真っ直ぐ引き抜きます。 ・シャフトを傷めないように真っ直ぐに引き抜きます。 ・固着して抜けにくいときは小槌などで軽く叩いてやります。 |
取り付けの際の注意事項
1〜4の手順を逆に行うだけですが、プロペラシャフトに耐水グリスをたっぷり塗るのを忘れないで下さい。グリスを塗り忘れると、次回交換をするときにプロペラがなかなか抜けなくなってしまいます。
耐水グリスは▶ヤマハ グリース D がお薦めです。
スペアプロペラのすすめ
自動車にスペアタイヤを常備するように、船にも一つプロペラのスペアを用意しておくようにとよく言われますが、それだけで安心かというとそうでもないようです。
緊急事態というのは陸ではなく水上で起きるもの。水上での交換作業は陸上の3倍の時間がかかるといわれ、馴れた人でもかなりの困難を伴います。
いざというときに落ち着いて対処できるよう、普段から訓練をつんでおきましょう。
落水にご注意を
水上での作業は常に落水の危険と隣り合わせ。船外機でもチルトアップすれば水上にプロペラを出すことができますが、プラットフォームがなければ困難です。 たとえあったとしてもかなり無理な体勢での作業になることは間違いありません。船内外機なら、間違いなく水中での作業となります。 そんな無理な体制の中で、工具やナット・ワッシャーなどを海に取り落としたら、もうアウト。そのままレスキューを呼ぶしかありません。 スペアを用意するのであれば、プロペラだけではなく、ナットやスペーサー・タブワッシャー類も一緒に用意しておくのに越した事はありません。また、工具には落水に備えて必ず尻手紐をつけておきましょう。 |
プロペラナットの締め付けは大丈夫?
プロペラを固定するナットには樹脂ロックタイプと割ピンでナット抜けを防止するタイプの2種類があります。
ナットは振動によって緩みが生じ、時には抜けることもありますので、締め付けと割ピンが腐食で弱っていないか、確認をしておきましょう。
ナットが緩んでプロペラごと海に落下、なんていう事例も数知れずあります。そんなことにならないためにも、しっかりと点検しておきましょう。
プロペラのチェック
プロペラに付いたわずかな傷や小さなクラックもパフォーマンスを落とす大きな原因になります。
特にエッジ付近の傷や曲がりはキャビテーションの原因となり、充分な性能を発揮する事ができなくなってしまいます。走行することはできても、燃費が悪くなったり、高速が伸び悩んだりと、その原因は意外と些細なところにあります。
船を点検する際に少し気を配って見ておくと、未然に発見できる事はたくさんあります。
ジンク(アノード)の点検
見た目に3分の2以上形が残っていればOKです。写真のものはまだしばらくは大丈夫でしょう。ジンクは直近の金属にしか効果を表さないので船外機やドライブのいたるところに付いています。 取扱説明書などを読んで、どの部分にジンクが取り付けられているのかを予め知っておく必要があります。 |
|
ジンクはその周辺金属パーツやプロペラを電蝕から守る大事な犠牲部品です。 電蝕に比較的に強いとされるステンレスですが、ジンクの消耗はアルミペラを使用しているときよりも激しくなります。 電蝕作用というのは2種類の異なる金属が電解水(海水)に浸されることで発生するのですが、アルミよりもイオン化傾向の低いステンレスが同居することで、今度はアルミからステンレスに電気が流れるようになり、船外機のアルミ部材が電蝕の影響を受けやすくなるのです。 プロペラをステンレスに換えたときは、特に電蝕対策に気をつけて下さい。 |
グリスアップをお忘れなく
プロペラを長い間付けっぱなしにしておくと塩噛みして抜けなくなってしまいます。
完全に噛んでしまうとプロペラを切り刻んで1枚ずつ剥ぎ取っていかなければいけなくなるので、少なくとも半年に1回は必ずプロペラを外してグリスをたっぷりと塗っておいて下さい。
使うのは必ず耐水グリスでなければいけません。モリブテングリスを使うと、中のモリブテンが析出して塩噛みするよりもタチが悪くがっちりと食い込んでしまうようです。
お薦めはヤマハグリースD。耐塩水腐食性で海水の混入時にも軟化しにくく、流失を最小限に抑えることができます。
船外機やスターンドライブのプロペラには一部のモデルを除いてハブにラバー製のブッシュが圧入されています。このラバーブッシュはシフト時のショックや万一の座礁・流木などへの衝突の衝撃から、高価なプロペラシャフトやギヤを保護するためのものです。
スリップするとどうなる?
長年使い古していたり、浅瀬で擦ったりした場合などに、時々ハブのスリップが発生します。アイドリングプラス程度のスピードなら、プロペラナットを締め付ければ何とか前に進みますが、加速してプレーニングしようとすると、空回りをしてしまいます。そうなってしまうと船を出せなくなるため、早急に変わりのプロペラと交換する必要になります。
ラバーブッシュ交換について
ラバーブッシュは交換修理が可能です。
「一度スリップしてしまったラバーブッシュはどのようにしても完全な元の状態には修復できない」と、以前はよく言われていましたが、万全な設備と専門知識をもって正しく交換すれば元通りに復活できます。 1枚数十万円もするような高価なステンレスプロペラを、ハブのスリップだけで全て交換をする必要はありません。ラバーブッシュを交換すれば新品を買うよりもコストを抑えることができます。 |
修理の受付手順 (納期は、通常、お申込から7〜10日間くらいが目安です。余裕を持って発注して下さい。)
1. お客様よりラバーブッシュ交換修理見積りのご依頼。
2. ネオネットマリンで依頼内容を確認の上、お客様に見積り金額と注文方法のご案内。
3. お客様より修理依頼をWEB本店ページからご注文。
4. ネオネットマリンから発送先修理工場の住所を連絡します。
⇒クレジット希望の場合:直ちに発送先住所を連絡します。
⇒銀行前振込み希望の場合:お客様からのご入金を確認後、発送先住所を連絡します。
5. お客様より修理工場に元払い(送料お客様負担)にてプロペラを発送。
6. 工場でプロペラの状態(交換可否)を確認後、ブッシュ交換修理を実施(通常2-3営業日)
7. 修理工場よりお客様へプロペラを返送。
(送料お客様負担。全国一律1,100円(税込)ただし、沖縄・離島は別途見積もりとなります。)
修理をお受けするにあたっての注意事項
※ 修理工場にプロペラを発送の際は、必ず送り状に【ネオネットマリン受付分】と記載してください。
※ お支払方法は、代引きは対応しておりません。 クレジットカードもしくは銀行前振込となります。
※ ラバーブッシュ交換修理が不可能な場合は、商品をそのまま修理工場より返品いたします。
※ 修理不能の場合、原則として返送送料は当店で負担いたしますが、発送送料はご返金できませんのであらかじめご了承ください。
なお、返金に係わる銀行振込みの手数料はお客様負担とさせて頂きますので、合わせてご了承のほど宜しくお願い致します。
<質問1>
ベイライナーカプリ2000年モデルでウェイクを楽しんでいるのですが、立ち上がりが悪くて困っています。購入時は21ピッチのものが付いていたのですが、その後19ピッチに交換をしました。最初は良かったのですが、ウェイトを増やすと全く加速しなくなってしまします。現在19ピッチで全開走行すると5000rpmまで回ります。
<基本データ>
ボート | ベイライナーカプリ 2000年モデル |
---|---|
エンジン | マークルーザー3.0L/135ps アルファワンドライブ |
プロペラ | メーカー不明 14-1/2x19ピッチ |
WOT | 5000RPM |
ボートの主な用途 | ほとんどウェイクのみに使用。400kgウェイトサック+ポリタンク2〜4個、乗員4名程度 |
要望 | 最高速を失ってもいいので、立ち上がりとトルクを良くしたい。ステンレスは高いのでアルミを希望。 |
<回答>
全開時に5000RPMまで回っていることから、現在のプロペラで正しくマッチングが出ていると思われます。
立ち上がりの加速を重視するのであれば4枚ブレードへの変更がお薦めです。3枚から4枚ブレードに変更するとブレード1枚分だけ水の抵抗が増えます。同ピッチの設定のものを選びますとWOT回転は100RPM程度落ちると言われています。
1ピッチ低い18ピッチか、さらに2ピッチダウンの16ピッチでも良いです。ウェイトを積んだ状態で5000RPMですので、計算では5500RPMまで回ることになりますので、ウェイトの少ない状態ではエンジンに配慮が必要となります。
最終的にミシガン4ブレード15x16を選んでもらいました。その結果、立ち上がりと加速がとても滑らかになり、心配されていた過回転もなくとても快適になったようです。プロペラ交換は大成功でした。一発でマッチングが出ることは、プロペラ選びにおいては珍しいケースと言えますが、今回の場合は目的が非常にはっきりしていたことと、今までのデータが充分に有り、詳細に報告をしていただいたため、プロペラ選びをスムーズに行うことができました。
<質問2>
ヤマハSRV20(2サイクル70馬力搭載)ですが、浅瀬にペラをぶつけてしまいました。ブレードはぼろぼろ、ハブもスリップしてしまう状態で走ることができません。来週、仲間と釣りに出かける予定なので、とにかく安く、すぐに手に入るものを教えてください。
<基本データ>
ボート | ヤマハSRV20 |
---|---|
エンジン | ヤマハ船外機2サイクル70馬力 70BETOL |
プロペラ | 純正 ピッチ不明 |
WOT | 不明 |
ボートの主な用途 | 主にフィッシングで使用。 |
要望 | 現在の走行状態に特に不満はなく、とにかく翌週の釣行に間に合わせるため、すぐに交換できるペラを探している。オーナー初心者のため、ピッチなどの詳細はわからないが、新艇購入時からペラはまだ一度も換えたことがないとのこと。 |
<回答>
本来はマッチングの都合がございますので、プロペラご注文の際は事前にピッチを確認していただくルールとなっておりますが、SRV20のようなパッケージボートではプロペラマッチングのデータがメーカーから公表されており、出荷初期状態からペラを一度も交換されていないようですので、このデータを元にプロペラを選択しましょう。
メーカーのデータによると、SRV20+70BETOLの場合、
13 1/4X17 (6E5-45945-01-EL)がマッチングしているとあります。
メーカー純正のものは弊社に在庫がなく、取り寄せとなるため、どうしても最低1日は余分にかかってしまいます。弊社在庫にあるもので適合するものとして、ミシガンのボルテックスシリーズをおすすめしたいと思います。
VORTEXシリーズでは
13 1/4X17 (992104+XHS108)が適合します。
純正ペラは定価販売ですが、VORTEXシリーズはネオネットプライスで販売をしておりますので、安価にお求めいただくことができます。但し、純正のものに比べ翼展開面積が小さく、レーキ角も大きいため、同じピッチ表示でも、やや特性が異なります。中低速のトルクはやや落ちますが、その分高回転時の高速性能は良くなります。フィッシング用途ならほぼ問題ない範囲と思われます。
プロペラマッチングデータ ヤマハマルチボート編
ヤマハのパッケージボートのように、メーカーからマッチングデータが公表されている場合もございます。
あくまで参考データですので、選定にあたっては慎重にお願いします。
ピッチがどうしても確認できないときは、一度お問合せ下さい。
機種 | エンジン出力 | 参考機種 | タイヤ×ピッチ | 純正品番 |
---|---|---|---|---|
LS-17 | 60ps | 60FETOL | 13 1/4x17 | 6E54594501EL |
SR-20C | 175ps | 175DETOX | 14 1/2x17 | 6G5459470198 |
SR-23 | 225ps | 225FETOX | 13 3/4x19 | 6G5459740398 |
SR-24O/B | 175ps | 175DETOX | 14 1/2x17 | 6G5459470198 |
SRV-17 | 50ps | 50HETOL | 11 1/8x13 | 6634594502EL |
SRV-20-1 | 50ps | 50HETOL | 11 3/4x12 | 6634595202EL |
SRV-20-2 | 70ps | 70BETOL | 13 1/4x17 | 6E54594501EL |
SRV-20F-50 | 50ps | F50AETOL | 11 3/4x12 | 6634595202EL |
SRV-20-4 | 70ps | 70BETOL | 13 1/4x17 | 6E54594501EL |
SRV-23 | 115ps | 115CETOX | 13x19 | 6E54594100EL |
SRV-23F-100 | 100ps | F100AETX | 13 1/4x17 | 6E54594501EL |
<質問3>
5年前に新艇のプロペラについて相談をした者です。その時には新品プロペラでマッチングも最適でしたので、急いで交換する必要性はないのでは?とアドバイスもあり保留しておりました。 5年も経過したので改めてステンレスのプロペラ購入を検討したい。 前回はMichigan(ミシガン)APOLLO(アポロ)17ピッチを薦められていました。
ボート | BAYSPORT21(BS21) |
---|---|
エンジン | ヤマハ船外機 F115 |
プロペラ | 純正アルミプロペラ13×19ピッチ(マークK) |
WOT | 5,500rpm |
要望 | マッチングする中でも最高速が出せるプロペラが欲しい。 |
<提案その1>
ヤマハF115の推奨エンジン回転数は5000-6000rpmです。もし最高速を出すためにはピッチサイズを大きく必要があります。しかし、希望するステンレス製プロペラ(21ピッチ)では純正品は約7万円と高価です。そこで、もう一つ純正品とは別に社外プロペラ「Michigan(ミシガン)APOLLO(アポロ)19ピッチ」を提案しました。
ワンポイント解説
・純正プロペラでは21ピッチで提案して、なぜアポロでは19ピッチなのか?
プロペラは製作するメーカーによっていくつかの特長があります。 今回の場合は、ヤマハの純正プロペラはブレードの面積が小さく、エンジンが回りやすい傾向があり、言い換えれば同じ19ピッチでもアポロプロペラの面積の大きいブレードではWOTがおよそ200-300rpm落ちると予想されます、そのままワンランク(2ピッチ)上げると今度はWOTが推奨エンジン回転より下回る恐れがあるため19ピッチとしました。 しかし、これは言わば卓上の計算であり、本来であれば実際に装着しテストをしてみないとどれだけ回転数が変わるのかは誰も分かりません。もし、予想減少値の最小であれば、もしかすると21ピッチも可能かもしれません。
<お客様からの追加要望>
値段的にアポロの19ピッチが理想だけど、2ピッチ上の21ピッチがあきらめきれない。 両方試すことはできないでしょうか?
<提案その2>
タイミング良く在庫としてアポロの19ピッチと21ピッチのアウトレット品がありました。 一度使用してますが、状態も良く、グリスの汚れ以外は一見では気が付かないくらいのほぼ新品同然のプロペラアウトレット品です。このプロペラを二つとも購入して頂き、装着テストした中で不要なプロペラを再度返品するというご提案しました。
<結果>
アポロの19ピッチに変えたところ結果は5,200rpmの300rpmダウン。 また21ピッチのWOTは4,500rpm、これは当初の予想より回転が低いのが気になりましたが、お客様が所持する燃費を計測する装置によってアポロの19ピッチは純正プロペラよりも燃費効率も良いことが判りました。 残念ながら純正アルミプロペラより最高速がアップすることはできませんでしたが、しかし、この他にもアウトレット品であること、数回の装着テストの手間がかかること、返品時の送料はお客様負担分になることの4点を除けば、希望するステンレス製プロペラを低予算で入手が出来たうえ、燃費効率も向上したことで結果的にはお客様はアポロの19ピッチで大変満足されたようです。
<質問4>
現在のペラだとスタートが少し遅いので4ブレードに変更を考えています。それと最高回転数をあと200〜300回転上げたいです。
ボート | トライトンボート(TR-21) |
---|---|
エンジン | スズキ船外機DF200A |
ボート長 | 21f |
プロペラ | 純正ステンレス3ブレード26ピッチ |
WOT | 5500rpm |
要望 | スタートが遅いので4ブレードに変更したい。 |
<回答>
4ブレードは中低速の立ち上がりに重点を置いたプロペラですが、その代わりトップスピードが遅くなり、3ブレードに比べて燃費も悪くなるデメリットを持っています。
バスボートは機動性を売りとするボートです。ある一点から一点までを直線的に移動するのであれば、3ブレードはそのままでピッチサイズを落とした方が理想的です。
また、今回はプロペラが破損したわけではありませんし、改めてステンレスのラインナップしかない高価なプロペラを購入するには勿体無い気がします。よって代案としてプロペラは変えずに立ち上がりを向上させるスタビライザー【スポーツ400】を薦めました。
ご要望の中にはもう一つ回転数を上げたいとありますが、これはボートの立ち上がりを良くしたいがためですので、立ち上がれば良くなれば回転数はそのままでも問題が無いと思います。
<結果>
スタート時のバウの浮き上がりはかなり低くなりスムーズなスタートになりました。
トップスピードもほぼ影響なしでした。燃料の多い少ないで変化する1キロ程度でした。
<質問5>
塩で固まってプロペラが抜けなくなりました。ラスペネを噴いたり、ハンマーで叩くなどいろいろと手を尽くしましたが、もうお手上げです。何か良い方法はありませんか?
<回答>
プロペラを破壊するしかなさそうです。
全くお力になることができず、申し訳ありません。
ハブがスリップして交換しなければならないとき、普通ならハブだけの交換で済むのですが、ペラがシャフトにがっちり食い込んでしまって外れなくなってしまったら、まずは叩く、という方法がありますが、プロペラ以上に高価なシャフトやギヤケースを傷めてしまうことにもなりかねません。[防錆潤滑剤] や [ソルトアウェイ] も継続使用していなければほとんど効果は期待できません。
予防策として、プロペラを取り付ける際には必ず、耐水グリスをプロペラシャフトにたっぷりと塗り込んでおくようにしましょう。ヴォルテックスシリーズのようにハブ交換式のペラの場合は、インナーハブとプロペラブレードの間にもグリスをしっかりと塗りこんでおきます。おすすめのグリスは、[ヤマハグリースD]。耐塩水腐食性で海水の混入時にも軟化しにくく、流失を最小限に抑えることができます。内容量50gなので大型艇のペラでもこれ1本で大丈夫。
プロペラ注文の際に、一緒に買っておきましょう。
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お問合せするときに、プロペラの部分を説明するのにイライラしたことはありませんか?最後は結局上手く伝わらず、写真を送ってもらうなんていうこともあるのではないでしょうか。
共通の言葉で説明をすれば双方明解、スムーズにしかも確実に伝えることができます。プロペラ部分名称とプロペラの特徴を現す言葉をまとめてみました。お問合せをする際に是非参考にして下さい。
プロペラ各部の名称1. (一般的な名称)
ブレード (A) | プロペラの翼のこと。 |
---|---|
リーディングエッジ (B) | ブレードの前縁部分のこと。船が前進するときプロペラが最初に水を切り始める側です。 |
トレーリングエッジ (C) | リーディングエッジの反対側。 |
アウターハブ (D) | ブレードが取り付けられているプロペラの外筒部分のこと。ボスということもある。 |
インナーハブ (E) | 内側にブッシュが圧入されている内筒部分のこと。ミシガンのXHSハブシステムの場合、プラスチック製のスリーブのことをいいます。 |
ラバーブッシュ (F) | プロペラの衝撃から船外機を保護する緩衝ゴム。 |
排気通路(G) | エンジンの排気ガスがここを通して排出されます。エキゾーストパッセージともいいます。 |
プロペラ各部の名称2. (MICHIGAN XHSハブシステム)
スラストワッシャー (A) | プロペラとギヤケースの間に入れるスペーサー。 |
---|---|
インナーハブ (B) | プラスチック製のインナースリーブ。この中に(C)のドライブアダプターを挿入して使います。 |
ドライブアダプター(C) | 内側にスプラインを切ったアダプター。このアダプターとスラストワッシャーの組み合わせでいろいろな船外機に対応します。 |
プロペラ各部の名称3. (SOLAS ALCUPシステム)
アルミブッシング (A) | 内側にスプラインを切ったアダプター。外側の溝にトーションロッド(B)をはめ込みます。 |
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トーションロッド (B) | ラバーブッシュの役割をする緩衝材。スプリングとゴム製の芯棒からなっています。 |
スペーサー (C) | プラスチック製のスペーサー |
ナット (D) | アルミブッシングをプロペラに固定するプラスチック製のナット。 |
ワッシャー (E) |
プロペラの特徴に関する用語
カップ | ブレードの後縁部分を湾曲させた形状 (右図Aのタイプ)。バウを持ち上げる効果が期待できます。 |
---|---|
レーキ | ブレードの取付角度のこと。傾斜角が大きいプロペラは急激な旋回をしても推力を失いにくく、トリムを上げ気味にしても推力を維持することができます。ブレードが後傾しているので、ブレード長の割りに全体の径を小さく作ることができますので、船外機の取り付け位置をより高くセットでき、水面下の抵抗を少なくし、スピードを向上させることができます。 ハイレーキプロペラのデメリットとしては、後進時の推力が損なわれるため、セールボートや作業船のプロペラとしては不向きと言えます。 |
プログレッシブピッチ | リーディングエッジからトレーリングエッジまで翼の角度が一定の「固定ピッチ」に対してトレーリングエッジに向かうに従って角度が増加していくデザイン。 |
プロペラの性能や現象に関する用語
ベンチレーション | プロペラが水面より上の空気を吸い込んで空転している状態。キャビテーション同様、プロペラが気泡をつかみ、空転してしまうことで推力を失っている状態なのでキャビテーションと混同しやすいのですが、発生のメカニズムが異なり、対処方法も当然違うため注意が必要です。 |
---|---|
キャビテーション | 高速で回転するプロペラの回りの流速が限界を超え、真空状態になり常温沸騰が起き、気泡が発生します。その現象をキャビテーションと言います。キャビテーションが発生すると気泡を噛んでプロペラが空転し、推進力を得なくなるため、症状としてはベンチレーションと良く似ています。 |
スリップ | ピッチは理想的な流体の中でプロペラ1回転で推進する距離のことを表していますが、実際には理論どおりの距離を進むことはできません。理論値と実測値とのずれをスリップと言います。 スリップ率が低いものほどプロペラの回転効率は良いといえますが、セッティングによっては操舵性が悪くなり、逆に乗りづらくなることもあるそうです。 |
WOT(ワイドオープンスロットル)推奨回転範囲チャート
・エンジンの最高回転範囲の一覧表です。
・一部機種のみ掲載しております。詳しくはエンジンの取扱説明書などにてご確認下さい。
ヤマハ船外機 WOTチャート
2ストローク
2 馬力 | 4000-5000 | - |
---|---|---|
3 馬力 | 4500-5500 | - |
4 馬力 | 4500-5500 | - |
5 馬力 | 4500-5500 | - |
6 馬力 | 4000-5000 | - |
8 馬力 | 4500-5500 | - |
9.9 馬力 | 4500-5500 | - |
15 馬力 | 4500-5500 | - |
20 馬力 | 5000-6000 | - |
25 馬力(B/N) | 5000-6000 | - |
25 馬力(D/V) | 4500-5500 | - |
30 馬力 | 4500-5500 | - |
40 馬力 | 4500-5500 | - |
50 馬力 | 4500-5500 | - |
55 馬力 | 4500-5500 | - |
60 馬力 | 4500-5500 | - |
70 馬力 | 5000-6000 | - |
75 馬力 | 4500-5500 | - |
80 馬力 | 4500-5500 | - |
85 馬力 | 4500-5500 | - |
90 馬力 | 4500-5500 | - |
115 馬力 | 4500-5500 | - |
140 馬力 | 5000-6000 | - |
150 馬力 | 4500-5500 | - |
175 馬力 | 4500-5500 | - |
200 馬力 | 4500-5500 | - |
225 馬力 | 4500-5500 | - |
250 馬力 | 4500-5500 | - |
4ストローク
F2A | 4500-5500 | 2.08 (27/13) |
---|---|---|
F4A/B | 4000-5000 | 2.08 (27/13) |
F5A | 4500-5500 | 2.08 (27/13) |
F6A/C | 4500-5500 | 2.08 (27/13) |
F8C/F | 5000-6000 | 2.08 (27/13) |
FT8D/G | 5000-6000 | 2.92 (38/13) |
F9.9B/C | 4500-5500 | 2.08 (27/13) |
F9.9F(2008-2009) | 5250-5750 | 2.08 (27/13) |
F9.9F(2010-2012) | 5000-6000 | 2.08 (27/13) |
F9.9J | 5000-6000 | 2.08 (27/13) |
FT9.9D | 4500-5500 | 2.92 (38/13) |
FT9.9G(2008-2009) | 5250-5750 | 2.92 (38/13) |
FT9.9G(2010-2011) | 5000-6000 | 2.92 (38/13) |
FT9.9L | 5000-6000 | 2.92 (38/13) |
F15A | 4500-5500 | 2.08 (27/13) |
F15C | 5000-6000 | 2.08 (27/13) |
F20B | 5000-6000 | 2.08 (27/13) |
F25A/D | 5000-6000 | 2.08 (27/13) |
F30A/B | 5000-6000 | 2.00 (26/13) |
F40A | 5000-6000 | 1.85 (24/13) |
F40B/F | 5000-6000 | 2.00 (26/13) |
F50A/F/H | 5000-6000 | 1.85 (24/13) |
FT50B(1998-2002) | 5000-6000 | 2.33 (28/12) |
FT50B(2003-2005) | 5000-6000 | 2.31 (30/13) |
F60A/C/F | 5000-6000 | 1.85 (24/13) |
FT60B/D/G | 5000-6000 | 2.33 (28/12) |
F70A | 5300-6300 | 2.33 (28/12) |
F80A/B | 5000-6000 | 2.31 (30/13) |
F80D | 5000-6000 | 2.15 (28/13) |
F90B(2005-2010) | 5000-6000 | 2.31 (30/13) |
F90B(2011-2017) | 5000-6000 | 2.27 (25/11) |
F90C | 5000-6000 | 2.15 (28/13) |
F95A | 5000-6000 | 2.15 (28/13) |
F100 | 5000-6000 | 2.31 (30/13) |
F115A | 5000-6000 | 2.15 (28/13) |
F115B | 5300-6300 | 2.15 (28/13) |
FL115A | 5000-6000 | 2.15 (28/13) |
FL115B | 5300-6300 | 2.15 (28/13) |
F130A | 5300-6300 | 2.15 (28/13) |
F150A/D | 5000-6000 | 2.00 (28/14) |
FL150A/D | 5000-6000 | 2.00 (28/14) |
F175A | 5000-6000 | 1.86 (26/14) |
F200A/C | 5000-6000 | 2.00 (30/15) |
F200F | 5000-6000 | 1.86 (26/14) |
FL200A/C | 5000-6000 | 2.00 (30/15) |
FL200F | 5000-6000 | 1.86 (26/14) |
F225A | 5000-6000 | 2.00 (30/15) |
F225F | 5000-6000 | 1.75 (21/12) |
FL225A | 5000-6000 | 2.00 (30/15) |
FL225F | 5000-6000 | 1.75 (21/12) |
F250A | 5000-6000 | 2.00 (30/15) |
F250D | 5000-6000 | 1.75 (21/12) |
FL250A | 5000-6000 | 2.00 (30/15) |
FL250D | 5000-6000 | 1.75 (21/12) |
F300A | 5000-6000 | 1.73 (26/15) |
F300B | 5000-6000 | 1.75 (21/12) |
FL300A | 5000-6000 | 1.73 (26/15) |
F350A | 5000-6000 | 1.73 (26/15) |
FL350A | 5000-6000 | 1.73 (26/15) |
F125A(VMAX) | 5300-6300 | 2.15 (28/13) |
F165A(VMAX) | 5000-6000 | 2.00 (28/14) |
F185A(VMAX) | 5000-6000 | 1.86 (26/14) |
F225G(VMAX) | 5000-6000 | 1.75 (21/12) |
F250F(VMAX) | 5000-6000 | 1.75 (21/12) |
F275A(VMAX) | 5000-6000 | 1.75 (21/12) |
スズキ船外機 WOTチャート
DF9.9(1997-2000) | 4500-5500 | 1.91 |
---|---|---|
DF9.9(2001-2008) | 5400-6000 | 1.91 |
DF9.9(2009) | 4900-5500 | 2.08 |
DF9.9(2010-) | 5200-6200 | 2.08 |
DF9.9A(2010-) | 5200-6200 | 2.08 |
DF9.9B(2014-2015) | 5000-6000 | 2.08 |
DF9.9B(2016-) | 4700-5700 | 2.08 |
DF15(1997-2001) | 5400-6000 | 1.91 |
DF15A(2013-) | 5000-6000 | 2.08 |
DF20A(2013-) | 5300-6300 | 2.08 |
DF20AT(2015-) | 5300-6300 | 2.08 |
DT25(2000-2006) | 4700-5300 | 2.27 |
DF25(2007-2008) | 4500-5500 | 2.09 |
DF25(2009-) | 4700-5300 | 2.09 |
DF25A(2014-) | 5000-6000 | 2.09 |
DF30(2000-2007) | 5500-6100 | 2.27 |
DF30A(2014-) | 5300-6300 | 2.09 |
DF40(1999-2009) | 5200-5800 | 2.27 |
DF40A(2010-) | 5000-6000 | 2.27 |
DF50(1999-2009) | 5500-6500 | 2.27 |
DF50A(2010-) | 5300-6300 | 2.27 |
DF50AV(2014-) | 5300-6300 | 2.42 |
DF60(1998-2009) | 4700-5300 | 2.42 |
DF60A(2010-) | 5300-6300 | 2.27 |
DF60AV(2014-) | 5300-6300 | 2.42 |
DF70(1998-2008) | 5200-5800 | 2.42 |
DF70A(2009-) | 5000-6000 | 2.59 |
DF80A(2009-2010) | 5000-6000 | 2.59 |
DF90(2001-2008) | 4500-5500 | 2.59 |
DF90A(2009) | 5300-6300 | 2.59 |
DF115(2001-2012) | 5000-6000 | 2.59 |
DF115A(2013) | 5000-6000 | 2.59 |
DF140(2002-2012) | 5600-6200 | 2.59 |
DF140A(2013-) | 5600-6200 | 2.59 |
DF150(2006-) | 5000-6000 | 2.5 |
DF175(2006-) | 5500-6100 | 2.5 |
DF175TG(2014-) | 5500-6100 | 2.5 |
DF200(2004-) | 5000-6000 | 2.29 |
DF200A(2015-) | 5500-6100 | 2.5 |
DF225(2004-) | 5000-6000 | 2.29 |
DF225AP(2014-) | 5500-6100 | 2.08 |
DF300(2007-2011) | 5700-6300 | 2.08 |
DF300A(2012-) | 5700-6300 | 2.08 |
DF300AP(2014-) | 5700-6300 | 2.08 |
トーハツ船外機 WOTチャート
2.5 | 3800-5200 | 1.85 |
---|---|---|
3.5 | 4300-5200 | 2.15 |
4 (4ストローク) | 4500-5500 | 2.15 |
5 | 4500-5500 | 2.15 |
5 (4ストローク) | 4500-5500 | 2.15 |
6 (4ストローク) | 5500-6000 | 2.15 |
8 | 4500-5500 | 2.08 |
9.8 | 5000-5800 | 2.08 |
9.9 (4ストローク) | 4500-5500 | 2.08 |
15 (4ストローク) | 5000-6000 | 1.85 |
18 | 4750-5500 | 1.85 |
25 | 4800-5500 | 1.92 |
30 | 4800-5500 | 1.92 |
40 | 4500-5500 | 1.85 |
50 | 5000-5700 | 1.85 |
70 | 4900-5600 | 2.3 |
90 | 5000-5500 | 2.3 |
115 | 5200-5700 | 2 |
120 | 5200-5700 | 2 |
140 | 5200-5700 | 2 |
ホンダ船外機 WOTチャート
2 | 4000-5000 | 2.4 |
---|---|---|
5 | 4000-5000 | 2.1 |
8 | 4950-5500 | 2.4 |
9.9 | 4500-5500 | 2.1 |
15 | 5000-6200 | 2.1 |
25 | 5000-6000 | 2.08 |
30 | 5500-6000 | 2.08 |
40 | 5000-6000 | 2.09 |
50 | 5500-6000 | 2.09 |
75 | 5000-6000 | 2.3 |
90 | 5000-6000 | 2 |
115 | 5000-6000 | 2 |
130 | 5000-6000 | 2 |
200 | 5000-6000 | 1.86 |
225 | 5000-6000 | 1.86 |
マーキュリー船外機 WOTチャート
2.5 | 4000-5000 | 1.85 |
---|---|---|
3.3 | 4500-5500 | 2.15 |
4 | 4500-5500 | 2.15 |
4 (4ストローク) | 4500-5500 | 2.15 |
5 | 4000-5000 | 2.15 |
5 (4ストローク) | 4500-5500 | 2.15 |
6 | 4000-5000 | 2 |
6 (4ストローク) | 5000-6000 | 2.15 |
8 | 4500-5500 | 2 |
9.9 | 5000-6000 | 2 |
9.9 (4ストローク) | 4500-5500 | 2.01 |
9.9 (ビッグフット) | 4500-5500 | 2.42 |
9.9 (ソルトウォーター) | 4500-5500 | 2.42 |
15 | 5000-6000 | 2 |
15 (4ストローク) | 4500-5500 | 2 |
15 (ビッグフット) | 4500-5500 | 2.42 |
20 | 4500-5500 | 2.25 |
25 (クラッシック) | 5000-6000 | 2.25 |
25 (ビッグフット) | 5500-6000 | 2.4 |
30 | 4500-5500 | 2 |
30 (4ストローク) | 5500-6000 | 2 |
40 (クラッシック) | 4500-5500 | 2 |
40 (4ストローク) | 5500-6000 | 2 |
40 (ビッグフット) | 5500-6000 | 2.3 |
50 (クラッシック) | 5000-5500 | 1.83 |
50 (4ストローク) | 5500-6000 | 1.83 |
50 (ビッグフット) | 5500-6000 | 2.3 |
60 (クラッシック) | 5000-5500 | 1.64 |
60 (4ストローク) | 5500-6000 | 1.83 |
60 (ビッグフット) | 5500-6000 | 2.3 |
75 (クラッシック) | 4750-5250 | 2.3 |
75 (4ストローク) | 5000-6000 | 2.3 |
90 (クラッシック) | 5000-5500 | 2.3 |
90 SW | 5000-5500 | 2.3 |
90 (4ストローク) | 5000-6000 | 2.3 |
90 (4ストローク) SW | 5000-6000 | 2.3 |
115 | 4750-5250 | 2.07 |
115 (4ストローク) | 5000-6000 | 2.07 |
115 (4ストローク) SW | 5000-6000 | 2.07 |
125 (クラッシック) | 4750-5250 | 2.07 |
125 SW | 4750-5250 | 2.07 |
135 OPTIMAX | 5000-5600 | 2 |
135 SW OPTIMAX | 5000-5600 | 2 |
150 XR6 | 5000-5600 | 1.87 |
150 SW | 5000-5600 | 1.87 |
150 SW EFI | 5000-5600 | 1.87 |
150 OPTIMAX | 5000-5600 | 1.87 |
175 EFI | 5000-5600 | 1.87 |
175 OPTIMAX | 5000-5600 | 1.87 |
200 (クラッシック) | 5000-5600 | 1.87 |
200 SW | 5000-5600 | 1.87 |
200 EFI | 5000-5800 | 1.87 |
200 EFI SW | 5000-5600 | 1.87 |
200 OPTIMAX | 5000-5750 | 1.75 |
225 EFI | 5000-5800 | 1.75 |
225 EFI SW | 5000-5500 | 1.75 |
225 OPTIMAX | 5000-5750 | 1.75 |
225 XL OPTIMAX SW | 5000-5750 | 1.75 |
250 XL EFI SW | 5000-5800 | 1.75 |
マークルーザースターンドライブ WOTチャート
3.0L / 135hp | ALPHA ONE | 4400-4800 | 2.00 |
---|---|---|---|
4.3L / 190hp | ALPHA ONE | 4400-4800 | 1.81 |
4.3LH / 205hp | ALPHA ONE | 4400-4800 | 1.62 |
5.0L / 220hp | ALPHA ONE | 4400-4800 | 1.62 |
5.0L / 220hp | BRAVO ONE | 4400-4800 | 1.65 |
5.0L EFI / 240hp | ALPHA ONE | 4400-4800 | 1.47 |
5.0L EFI / 240hp | BRAVO ONE | 4400-4800 | 1.65 |
5.7L / 250hp | ALPHA ONE | 4400-4800 | 1.47 |
5.7L / 250hp | BRAVO ONE | 4400-4800 | 1.65 |
5.7L EFI / 260hp | ALPHA ONE | 4400-4800 | 1.47 |
5.7L EFI / 260hp | BRAVO ONE | 4400-4800 | 1.65 |
350 Mag MPI / 300hp | ALPHA ONE | 4600-5000 | 1.47 |
350 Mag MPI / 300hp | BRAVO ONE | 4600-5000 | 1.50 |
350 Horizon / 300hp | ALPHA ONE | 4600-5000 | 1.47 |
350 Horizon / 300hp | BRAVO ONE | 4600-5000 | 1.50 |
MX 6.2L MPI / 320hp | BRAVO ONE | 4800-5200 | 1.65 |
496 Mag / 375hp | BRAVO ONE | 4400-4800 | 1.50 |
496 Mag HO / 425hp | BRAVO ONE | 4600-5000 | 1.50 |
ボルボスターンドライブ WOTチャート
3.0GS / 135hp | SX | 4600 | 1.97 |
---|---|---|---|
4.3GL / 190hp | SX | 4800 | 1.66 |
4.3Gi / 205hp | SX | 4800 | 1.66 |
5.0GL / 220hp | SX | 4800 | 1.51 |
5.0Gi / 250hp | SX | 4800 | 1.51 |
5.7GS / 250hp | SX | 4800 | 1.43 |
5.7GSi / 280hp | SX | 5000 | 1.43 |
5.7GXi / 315hp | SX | 5000 | 1.43 |
AD31L / 122hp | SX | 3800 | 2.3 |
AD31P / 141hp | SX | 3900 | 2.3 |